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タイプ1 潮紅局面型         <戻る>

 境界不明瞭な潮紅あるいは潮紅局面。重症の場合には茹で上がったような紅皮症になることもあるが、皮疹要素としては、色素沈着・痒疹・苔癬化などは乏しく単純。
 紅皮症化した場合には、手首・足首において境界明瞭な潮紅局面を形成する。
 ステロイド離脱後かなりの期間を経た後の再燃時や、ステロイドをさほど連用していなかった乳幼児にも見られるので、アトピー性皮膚炎本来の皮疹経過に近いと考えられる。
 数ヶ月から年余にわたるものは、滲出性紅斑様の潮紅局面の形をとる。

1
( 前 / 1週間後 / 2ヵ月後 )

 次に示す症例もこのタイプ(潮紅局面型)だが、ステロイド外用歴は長くなかったので、乳幼児に一般的に起こる自然治癒経過である可能性が高い。
 数ヶ月にわたる滲出性紅斑様の発赤した潮紅局面が持続した後、皮疹が消退している。


2
( 前 / 2週間後 / 2ヵ月後 / 6ヶ月後
  7ヵ月後 / 1.5年後 / 2年後 )

 このようにタイプ1は、ステロイドをさほど連用していなかった乳幼児や、離脱後かなりの期間を経た後の再燃の皮疹としてもよく見られ、消毒や環境抗原・食物抗原・ストレスなど悪化要因の排除が奏功することが多い。



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